Schedule & Program 日程&プログラム
6ヶ月かけて
自分の山に登る
Schedule & Program 日程&プログラム
いつでも
立ち返ることの
できる拠点に
人生はよく登山に例えられますが、BASE ART CAMPではプログラムを山を登るプロセスに重ねて、最初は霞がかかってよく見えない山の頂までゆっくり6ヶ月間をかけて自分の足で辿り着こうというものです。受講者はまず、自分の現在地を確認し、高地に順応し、それぞれ自分に合った装備を身につけ、自分なりのルートで登頂を目指します。この学校ではアートの初心者も経験者も全く関係ありません。山の頂上とその登り方は各々が自分で設定するものです。登るだけでなく山を眺めることに価値を見出したり、あえて下山するという選択肢を選ぶこともあるかもしれません。BASE ART CAMPという場は、あなたにとって登山のベースキャンプのように“いつでも立ち返ることのできる拠点”になることを目指しています。
『順応編』と『登頂編』の2段階のプログラム
まず、前半3ヶ月の『順応編』は、芸術的な思考もしくは所作に身体的に順応する段階として「対話の講義」と「発見のワークショップ」を行います。後半3ヶ月の『登頂編』では、個々の特性に合わせた実践型ワークショップを通してそれぞれの目標にあった最終的なアウトプットを目指します。成果はまた、番外編として不定期でスタジオツアーや芸術鑑賞会などを開催予定。
Adaptation 順応編
最初に自分の現在地を確認し、芸術的実践や思考に順応するための講義とワークショップを実施します。実際に手や頭を動かす体験型のワークショップではアーティストと一緒にさまざまな視点から“ものをつくる”を体験します。
Climb 登頂編
最初に自分の現在地を確認し、芸術的実践や思考に順応するための講義とワークショップを実施します。実際に手や頭を動かす体験型のワークショップではアーティストと一緒にさまざまな視点から“ものをつくる”を体験します。
Schedule 日程
Program プログラム
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順応編 / 対話の講義 5/27 Sat.
アートとは何か?
矢津 吉隆 Yoshitaka Yazu
美術家、kumagusuku代表、副産物産店共同代表
BASE ART CAMPのプログラムディレクターであり美術家として活動する矢津吉隆が、様々な事業を通してアートと人の新たな関係性の構築を模索するなかで考てきた「日本のアートと社会の関係とその在り方」について、受講生どうしの“対話”を軸に共に考えます。
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順応編 / 対話の講義 5/13 Sat.
自己との対話
伊藤東凌 Toryo Ito
禅僧、両足院副住職
臨済宗建仁寺派 両足院副住職である伊藤東凌氏による坐禅の体験を通して、アートの根源でもある「自己との対話」を試みる。自我を極力排除していくなかにそれでもあり続ける自己とは何なのか?
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順応編 / 発見のワークショップ 5/13 Sat.
わたしのようにあなたが朝を起きるなら
和田 ながら Nagara Wada
演出家、したため主宰
あなたはどんなふうに起きて、朝の時間を過ごしていますか。
日々の生活の中で、意識しないままに流れていく無数の言葉や身体に着目し、舞台やパフォーマンスの演出を行う和田ながら。ふだんの「わたし」を演じなおすこと、そして、ふだんの「わたし」を誰かに演じてもらうこと。受講者の朝のルーティンという日常の場面を使って、特別な技術も小道具も用いない、ミニマムな演劇を試みます。
ファシリテーター:本山ゆかり -
順応編 / 発見のワークショップ 4/15 Sat.
光の言の葉
谷澤 紗和子 Sawako Tanizawa
美術作家・切り紙/紙絵
切り紙の手法を用いて作品制作を行う美術作家 谷澤紗和子。切り紙という制作手法に至った経緯やそれに纏わるエピソードなどを伺い、受講者それぞれのなかに生じる”言葉”を切り紙で表現。できあがった作品を照明を用いて鑑賞します。
ファシリテーター:本山ゆかり -
順応編 / 発見のワークショップ 6/10 Sat.
ことものの取り調べ
河野 愛 Ai Kawano
美術作家、京都芸術大学美術工芸学科専任講師
古物や骨董など、時間や記憶を蓄積した物の様態・ルーツを探り制作につなげていく河野愛。
このWSでは「こともの:異物/異者」として「別の/他の」何かについて、触れ・調べ・尋ねてみます。ものから情報を集め、受講者自身の持つ関心と組み合わせ、新たな発想につなげていく方法を探ります。
ファシリテーター:本山ゆかり
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順応編 / 発見のワークショップ 6/24 Sat.
サウンドクロッキー
小松 千倫 Kazumichi Komatsu
美術家、音楽家、DJ
トラックメイカーやDJとしての活動と並行し、美術・デザインの分野での制作も行う小松千倫。身体を取り巻く情報の一つである音を用いた、作家のこれまでの制作手法などを参考に、受講者は京都の街で音を収集し、音で象られる街の風景について語り合います。
ファシリテーター:本山ゆかり -
順応編 / 発見のワークショップ 5/27 Sat.
おおいを撮る
佃 七緒 Nanao Tsukuda
美術作家、工芸家
他者との会話や日常の動きの観察などから、映像や展示空間を構成する佃七緒。「人と話す/人に見られる」際にまとう「覆い」を、無理に剥がすのではなく、その「覆い」の中に垣間見える自分を、互いへの観察や撮影を通し、他の参加者の目線や感覚から「おーい」と呼び起こしてもらう時間を目指します。
ファシリテーター:本山ゆかり -
順応編 / 発見のワークショップ 7/8 Sat.
余白をみる
本山ゆかり Yukari Motoyama
美術作家
制作する/鑑賞する、両者の目線から絵画を探求している本山ゆかり。自分が見ているものを図像に落とし込むとき、一体どんなことが起きているのか?という疑問を起点にルールを設定し、簡単な道具で絵を描くことを試みます。上手下手という価値観を超えて、描く/観るという行為を楽しむことを目標とします。
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登頂編 Climb 2023. 7~9月
展覧会ルート(写真、音楽、美術)
仲西祐介、山内浩、小松千倫、武田真彦、林薫、矢津吉隆、本山ゆかり
BASE各拠点で開催
「展覧会ルート」では、前半で写真、音楽、美術の3つのジャンルについての共通のワークショップを実施、後半からは写真、音楽、美術の3つのグループに分かれて最終的な個々のアウトプットを目指してより実践的かつ具体的なプログラムを実施します。講師のアーティストと一緒に”作品をつくる”という特別な経験を共有しながら、成果物(作品)の発表を目指します。*どのルートを受講するかは順応編の終了時に面談のうえ決定します。
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登頂編 Climb 2023. 7~9月
劇場ルート(演劇)
あごうさとし(劇作家・演出家)、蔭山陽太(劇場支配人) Satoshi Agou, Yota Kageyama
@THEATRE E9 KYOTO
「わたし」がテーマ。参加者の独白を元に演劇を作りTHEATRE E9 KYOTOで上演します。演劇の創作と上演を通じて、自己や暮らしや仕事を見つめます。そこには大きな気づきや変化のきっかけがあるかもしれません。ご自身が芸術表現そのものとなって探求して頂きます。*どのルートを受講するかは順応編の終了時に面談のうえ決定します。
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BASE事務局
講師と受講生のつなぎ役として、BASE ART CAMPの事務局運営を担うクリエイティビティー溢れるメンバーたち。授業当日の会場設営や日々の連絡、資料作成、受講生のフォローなど、なくてはならない縁の下の力持ちです。
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